中期ビジョン

秋田県立横手高等学校(全日制課程)中期ビジョン(5か年計画)

本校が目指す5年後の姿(具体的な目標)

① 学校の現状や課題 本校は明治31年(1898年)の創立以来、県内はもとより国内外を問わず、様々な分野で社会に貢献する人材を輩出している。毎年60~70%の生徒が国公立大学に進学しており、難関大学や医学部医学科への現役合格も実現している。  しかし、こうした実績にも関わらず、最近の本校への志願状況の推移を見ると、必ずしも高いものとは言えない。これは経済不況の継続や少子化の進行に加えて人口の社会減も深刻となっている中で、進学実績重視のこれまでの在り方が、地域的にも支持を失いかけていることの現れであろう。

② 学校を取り巻く将来の状況の予測 地域内の高校がそれぞれ工夫し、生徒、保護者にとって魅力的な学校づくりに取り組んでいる中で、優秀な中学生が本校以外を選択する状況が実際に生じている。高大接続改革が進む中で、AOや推薦入試などにより大学への門戸が開かれやすくなっており、受験指導に特化した教師主導の教育は存在意義を失いつつある。  このままでは本校への志願倍率を高めることは更に困難となり、その結果、低倍率に伴う入学生の学力低下や上位層の減少が一層深刻化すると予測される。生徒の個性や能力を伸ばし、進路実績や人材育成に努め、地域の信頼を回復する必要がある。

③ 目指す方向性や学校像  本校は、「剛健質朴」の校風の下、「青雲の志」を抱き、将来の社会の幸福に貢献する「知・徳・体」のバランスのとれた人材の育成に努めてきたが、近年はややもすると文武両道を標榜しながらも「進路実現」に偏りがちであったと言わざるを得ない。  第7次秋田県高等学校総合整備計画には、目指す方向性の第一の柱として「社会を生き抜く力と高い志の育成」が掲げられているが、まさに地域を含めた将来社会を担う力と志を育て、それらをもって高いレベルで学び、社会に貢献しようとする人材を育成することが、地域の優秀な人材を集める伝統校として地域の期待に応える道であろう。  今後は、高い志をもつ「人材育成」を教育活動の基盤に据え、キャリア教育の充実を通して「進路実現」を含む諸課題に挑む人材を育成する学校を目指す必要がある。

④ 5年間で達成を目指す具体的目標 ・自己啓発を含む各種体験活動への参加促進(50%以上) ・部活動加入率90%以上 ・部活動等での全国大会出場5部以上 ・現役での大学等合格率90%以上 ・現役での国公立大学合格率70%以上 ・難関大学、医学部医学科進学者40名以上

具体的な取組等

 *追究姿勢(よりよいものを目指して、課題を見出し、原因を探り、対策を練り、  協働して実践する姿勢)の育成をすべての教育活動の根底に置く

1 多様な能力を活用する授業等を通して学力の向上を図る  ・思考力、発想力、観察力、問題発見能力、原因追究能力、コミュニケーション力、表現力等々の多様な能力を活用する授業や活動を通して、21世紀を生き抜く学力の育成と向上を図る  ・ICT等の活用を進めながら、「追究型学習課題」の提示、「追究活動」の設定、「振り返り」の徹底に努める  ・授業等の改善を通して、主体的に課題を見出し解決に挑む「問いを発する生徒」の育成に努める

2 各種追究活動を通して自己啓発の意欲と追究姿勢の強化を図る  ・「自分史」作成等の「自己を見つめる機会」を通して、アイデンティティーの確立と自己の可能性に挑む高い志を育成する  ・「自由課題研究」等の追究活動への取組を通して、身近な課題を主体的に見出し、その原因や理由、解決の手段や方法を研究し、協働してその解決に挑む「追究姿勢」の育成と強化を図る

3 面談等を通して深い生徒理解と自己実現を支援する  ・一人ひとりの可能性を信じるコーチングマインドに基づく面談等を通して深く関わり、自己肯定感、自己有用感を育成する  ・一人ひとりへの深い理解を通して、進路目標等それぞれの夢を具体化させ、その実現への取組を支援する

4 社会貢献活動等を通して地域や社会に信頼される人材の育成を図る  ・社会貢献活動や地域社会の一員として活動する機会を通して、広く社会に学ぶ心、公共に資する心や社会の一員としての自覚を育む  ・端正な制服の着用、爽やかな挨拶、交通規則の遵守等を通して、地域や社会に信頼される人材の育成を図る

5 部活動など特別活動の活性化を通して人間性の伸長を図る  ・仲間と協力しながら困難に打ち克ち、目標を目指して努力する活動を通して、向上を目指す強い心と身体、仲間を思い支え合う心などを育み、人間性の伸長を図る  ・委員会活動や学校行事等の向上を目指して、自ら課題を見出し、原因を探り克服に挑む主体的な追究姿勢の強化を図る  

6 国際交流の活性化を通して情報活用力を含めた国際性の育成を図る  ・留学生受け入れや留学奨励、姉妹校交流等を通して、英語力を高めると共にICTを駆使して幅広く情報を活用し交流する力を育成する  ・異文化交流を通して、グローバル社会を生きる「開かれた心」など、国際性の育成に努める