学校において予防すべき感染症と出席停止の期間について
(平成24年4月~)
学校において予防すべき感染症として学校保健安全法第19条に定められた感染症にかかった場合、届け出により一定期間「出席停止」となります。出席停止は、通常の欠席扱いにはなりません。学校での集団感染が心配される病気であることから、感染の恐れがなくなるまで登校できないことになっております。その間、療養に努めてきちんと治し、元気に登校を再開できるようにご協力ください。
なお、元気になって登校を再開する際には、のちほどお渡しする「登校許可届」に保護者の方が必要事項を記入し、担任(保健室)にご提出いただくことになっています。(病院からの診断書やはんこ等は必要ありません)。
★第1種感染症★・・・治癒するまで出席停止
エボラ出血熱、クリミア・コンゴ出血熱、痘そう、南米出血熱、ペスト、マールブルグ病、ラッサ熱、重症急性呼吸器症候群(病原体がSARSコロナウイルスによるものに限る)、急性灰白髄炎(ポリオ)、ジフテリア、鳥インフルエンザ
★第2種感染症★
病 名 |
主症状 |
経路 |
潜伏期間 |
感染期間 |
期 間 |
インフルエンザ(鳥インフルエンザを除く) |
高熱(39~40℃)関節や筋肉の痛み咳、鼻水、のどの痛み |
気道 接触 飛沫 |
1~3日 | 発症後3~4日 | 発症から5日経過し、かつ解熱後2日を経過するまで |
百日咳 |
コンコンという短く激しい咳が続く |
気道 飛沫 |
1~2週間 |
1~4週間 | 特有の咳が出なくなるまで、または5日間の適正な治療が終了するまで |
麻疹(はしか) |
発熱、鼻汁、目やに、発疹 |
気道 接触 飛沫 |
9~12日 |
発疹の出る前5日~出た後3、4日 | 解熱後3日を経過するまで |
風疹(三日ばしか) |
38℃前後の発熱、発疹、リンパ節の腫れ |
気道 飛沫 |
2~3週間 |
発疹の出る前5日~出た後3、4日 | すべての発疹が消えるまで |
流行性耳下腺炎(おたふくかぜ) |
発熱、耳の前下部の腫れと痛み(押すと痛み) |
飛沫 |
2~3週間 |
耳下腺の腫れる前7日~腫れた後9日間 | 耳下腺・顎下腺・舌下腺の腫脹の発現から5日経過し、かつ全身状態が良好になるまで |
水痘(みずぼうそう) |
発疹→水疱→かさぶた→軽い発熱 |
気道 接触 飛沫 |
2~3週間 |
発疹の出る前1日~すべての発疹がかさぶたになるまで | すべての発疹がかさぶたになるまで |
咽頭結膜熱(プール熱) |
38~40℃の発熱のどの痛み、目やに、結膜の充血 |
気道 接触 |
5~7日 |
発病してから2~4週間 | 主な症状がなくなって2日を経過するまで |
結核 |
発熱、咳、疲れやすい、食欲低下 |
飛沫 |
様々 |
症状の程度、発病の種類により異なる | 症状によって感染の恐れがないと認められるまで |
髄膜炎菌性髄膜炎 |
発熱、頭痛、意識障害、けいれん |
飛沫 |
2~4日 |
症状によって感染の恐れがないと認められるまで |
★第3種感染症★・・・症状に応じて出席停止の必要性を医師が判断し、医師の許可が出るまで出席停止
コレラ、細菌性赤痢、腸チフス、パラチフス、流行性角結膜炎、急性出血性結膜炎、腸管出血性大腸菌感染症、その他の感染症
*ノロウイルスなどによる感染性胃腸炎は「その他の感染症」となり、医師の判断で出席停止となります。
【日数の考え方について】
「○○した後、△日経過するまで」という場合
→○○という現象が見られた翌日を第1日として、△日間を経過した後に登校可
(例)解熱した後、2日を経過するまで
火曜日 解熱 |
水曜日 (1日目) |
木曜日 (2日目) |
金曜日 登校可 |
※インフルエンザは、原則発熱を持って発症とされます。発熱した日の翌日から5日間は休まなければいけません。