静動

第1日目(3月11日)

8時10分、大曲駅大曲駅に集合。35名全員元気に秋田新幹線こまちで大宮まで向かいます。

大曲駅ホームにて

理化学研究所バイオリソースセンター(BRC)

大宮到着後は、バスで初日の研修先である理化学研究所バイオリソースセンター(BRC)に向かいました。

理化学研究所バイオリソースセンター

理化学研究所バイオリソースセンター(BRC) では実際に細胞を冷凍保存している施設の見学や、万能細胞についての講義を受けました。説明の途中では科学者はどのような視点でものを見ているのかや、複数の人が実験の結果を検証できることが大切であることなどを学びました。

細胞を冷凍保存している施設の見学
巨大な細胞の模型
寛山先生からの万能細胞についての講義

第2日目(3月12日)

2日目はJAXA筑波宇宙センターの研修からのスタートですが、途中で筑波大学の構内を車窓から見学しつつ研修先に向かいました。筑波大学のスケールの大きさにみんなビックリです。

広大な敷地の中にある筑波大学筑波キャンパス。バスで一周するだけでも10分くらいかかります。

JAXA筑波宇宙センター

午前はJAXA筑波宇宙センターでの研修です。
全員が身分証明書を提示して厳格なチェックの後、宇宙飛行士の訓練施設や国際宇宙ステーション(ISS)・日本実験棟「きぼう」の運用管制室などを見学しました。

NASAの宇宙服
中には入れませんでしたが、実際の宇宙飛行士訓練施設を見学しました。
熱心に説明を聞く生徒達
国際宇宙ステーション(ISS)の運用管制室がある建物の中での記念撮影

国立研究開発法人物質・材料研究機構(NIMS)

午後は国立研究開発法人物質・材料研究機構(NIMS)での研修です。
物質の同定の実験や、電子顕微鏡での観察に欠かせない研磨の経験をしました。

グループで協力しながら物質の同定に挑戦中
研磨をすると手が真っ黒に・・・

実験の後は実際の実験機器を見ながら材料の強度と温度の関係を説明していただいたり、強力な磁場を経験させてもらったりしました。

物質は冷やすと脆くなる。この施設では4K(約-270℃)まで物質を冷やして実験しているそうです。

2日目の研修終了後にはこの2日間の研修で感じたことをGoogle Hangouts Meetで秋田にいる先生方に報告しました。

先生達の顔を見ながら興奮気味に報告をする生徒達。

第3日目(3月13日)

3日目は筑波エクスプレスで都内へ移動しました。秋葉原に到着後、それぞれの研修先に分かれて移動です。

通勤ラッシュの時間帯からはやや外れていましたが、それでも車内は生徒達が経験をしたことがないほどの混雑状況でした。

《Google合同会社-六本木ヒルズ》選択研修

Google班18名はGoogle合同会社がある六本木ヒルズに向かいました。

六本木ヒルズをバックに1枚

社内に入るとアジア太平洋地域のマーケティング統括部長のStuart Miller様と横手高校OGの佐々木絵理様に出迎えていただきました。

映画館をテーマにした会議室に案内していただきました。
アジア太平洋地域のマーケティング統括部長のStuart Miller様と横手高校OGの佐々木絵理様
Google社の理念

オフィスの中も案内していただきました。遊び心いっぱいのオフィスで、まるでテーマパークに迷い込んだかのようでした。

床に鯉?
オフィスの中にジムが???

昼食は都内が一望できる27階の食堂でいただきました。
その後は普段は社員の方でもなかなか入る事ができない「YouTube Space Tokyo」を見学させていただきました。

オフィスからも都内が一望できました。
YouTube Space Tokyoで記念撮影

その後、Google社の Evangelist 佐藤 一憲様よりAI(人工知能)についてのお話を伺った後、会議室の設備を使用させていただき、再び秋田にいる先生方に研修で得たことを報告しました。世界100カ国以上の国々の人々がはたらく職場を目の当たりにし、英語の勉強を頑張ろうと、決意を新たにした者も・・・

社内のすべての会議室にすぐにビデオ会議ができるシステムが備わっていました。流石Google!
最後は26階の受付ロビーにてもう1人の横手高校OG佐藤晴香さんも一緒に記念撮影

《 日本Microsoft品川本社 》選択研修

Microsoft班17名は品川駅からすぐの所にある日本Microsoft品川本社に向かいました。
Microsoft班も社内の見学をさせていただいた他、Microsoftが取り組んでいるクラウドサービスAzureが使用しているAIの技術や今後社会に与えうる影響などについて丁寧に説明していただきました。

Microsoft社の取り組みを説明していただきました。

また、 実際にHoloLensを体験させていただきました。 市販のVRとは次元の違う体験であり、未来を感じることができました。

Microsoft社が進めるMixed Reality HoloLensの紹介
初めてのMixed Reality体験
おっ!窓に何かいる?
Microsoftのロゴをバックに記念撮影
右端は今回ご対応いただきました日本マイクロソフト株式会社インサイドセールス事業部公共営業本部本部長 山徳 愛爾様、同じく文教営業本部アカウントエグゼクティブ 髙橋 あつみ様です。

2つの班は東京駅で合流して秋田新幹線こまちに乗車しました。東京は汗ばむほどのよい天気だったのに大曲に到着するときには暴風雪警報が出ていて寒暖差に驚かされましたが、全員無事に帰ってくることができました。


~~~生徒の感想~~~

このような機会がなければ行くことが出来なかった場所に行って、貴重でハイレベルな知識を身につけることができた。見学に行った施設の方々がひとつのことに熱心に取り組むことが出来るのは、それだけ自分のやっている仕事が好きだからだと感じた。これから理数科でより深い内容の勉強をしていくことになるので、自分が生涯に渡って取り組むことの出来るような分野を見つけるためにも、いろいろなことに興味をもって自分で積極的に学習していきたい。また、これからクラスメイトとなるメンバーと仲良くなることができてよかった。2年間同じクラスとして、互いに高め合える関係になれるようにしたい。今回の研修で理数科での研究がもっと楽しみになった。

今回学んだような最先端の科学技術や知識は教科書で認識はしていたが、それはあくまで紙の上の存在で”実感”というものが付随していなかった.その点では直接自分の目と耳で日本や世界を支える基盤となっているものを体験し、自分たちの学習していることがそのままつながっていることを実感した.科学するということはマイナーなどんなに小さいことでも不思議に思い、時間を費やすことが重要だと思った.

科学研究を仕事とする人達やその環境を間近で見ることができ、今までぼんやりとしていた自分の将来や勉強する目的がいくらかはっきりと見えるようになった。私ももっと知識をつけて、興味のある分野において技術を発展させるような仕事をしたいと思った。

今回の研修旅行を通して、日常生活の出来事を研究に生かすことの大切さや、1つのことを自ら知りたいと思い、探求し続けることの重要さなど、本当にたくさんのことを学ぶことができ、有意義な三日間を送ることが出来た。また、今学校で習っている理数系の教科の、最高峰の研究を間近で見ることで、とても強い刺激を受けた。この経験をこれからの学習や、課題研究に活かしていきたい。

様々な場所で実際に研究している人の話を聞いて、少し研究という仕事が身近になったように思う。どんな場所でも円滑なコミュニケーションができるように英語は重要だと実感した。

どの企業も、それぞれ役に立っていて、今の企業になるためには様々な努力をいろんな人がしてきているのだということを思い知らされた。たくさんの企業が連携しているからこそ、今まで以上のことが生み出され、日本の支えになっているのだと知った。

BRCやNIMSはその施設で取り扱っているものやその施設自体を、その地域や国だけでなく、世界にも提供することで、科学全体に貢献していることに興味を持った。科学の世界では他と協力して互いに助け合い、刺激し合いながら発展していくことがわかり、その精神は科学だけでなく身の回りでも必要だと思った。

実際に見て、体験することで今まで自分が知らなかった世界を見ることができました。普段学校で勉強して覚える知識よりも何倍も価値のある体験だったと思います。また、勉強のモチベーションも上がり、よい刺激を受けることができました。常に広い視野をもち、様々な情報を取り入れていきたいです。

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