静動

青雲の志講演会Plus

 年に数回各専門分野で活躍されている方々をお招きして講演会を実施しています。
 普段の授業とは違う視点で知的好奇心を刺激して視野を広げる事を目的としています。また、将来社会において自らが果たすべき役割について考える機会でもあります。

2024年度第2回(2024/11/20)

「探究的な学びと生成AI」
講師は、NPO法人みんなのコードで研究開発や講師を担当されている 永野 直 氏です。
永野先生は、全国の教員や生徒に対してICTや情報に関する講義やワークショップを行うなど大変ご活躍なさっている方です。
今回は2年生を対象に大講堂で講演していただき、その様子は1年生の教室に配信されました。生成AIの効果的な活用のしかた、AIの危険性や使用のルール、探究活動への応用のしかたなどをわかりやすく教えていただきました。また、生徒が班ごとに生成AIに直接質問する場面では、瞬時に示された回答に驚きながらも、効果的な活用のしかたを楽しく理解することができました。

=生徒の感想=

  • 私は、今までAIを利用することに抵抗感がありましたが、正しい使い方をすることで、生成AIの良さを十分に発揮できることに気づかされました。今までAIを使う際には短文で質問を入力していましたが、 これからは細かく指定してみたり、ヒントをもらったりすることを意識し、AIとの関わり方を見直していきたいです。また、答えをもらうのではなく、ヒントを得るためにAIを使うという一言が印象に残りました。主体的な考え方をするために、AIからアイデア・別の視点・アドバイスといったものを得て、自分自身の学習に活かすべきだと思いました。これからの時代、AIが日常に使われる中で、自分らしさやアイデンティティーの確立が求められるのではと思います。疑いの目を持ちつつ、AIが人間にとって良いものとなるような行動を選択していきたいです。そうしていく中で、プライバシー保護やハルシネーションの存在の理解など、基本的なことですが必要になってくる留意点についても再確認しようと思いました。
  • 近頃、どこにいても耳にする「生成AI」について、様々な専門的なことを分かりやすく聞くことができてよかったです。「AI」という新しい技術に対して、世界的にも大きく動いていて、「自動運転車の事故」についての例のように、新しい法律や制限をつくらないとそれを悪用する人も増えてしまうと思うので、技術の発展とともに、人間による規制をしていくことが重要だと思いました。「生成AI」というものが人知を越えてしまっても良いのかどうかは人それぞれにちがうと思うけど、正しく運用するために高校での授業や共通テストに出されるのだと思うので軽く見ずにしっかりと向きあっていきたいです。


 

 

 

 

 


2023年度第3回(2024/2/26)

「腸内環境を整える仕事って?ヤクルト中央研究所に潜入!」
ヤクルト中央研究所の職員、研究員の方々のご協力によりオンラインで「企業訪問プログラム」に参加させていただきました。

内容 

  1. 会社紹介(企業活動と研究開発の役割)
  2. 中央研究所紹介映像の上映
  3. 研究開発講話(研究員の仕事紹介)
  4. 質疑応答

現役の研究員の方から商品開発についての詳細な説明や研究所内の様子を説明いただき、生徒は研究を支える研究員の仕事内容を知るだけでなく、企業理念や歴史を通して企業の研究、開発が社会に大きな利益と幸福をもたらすことに気づくことができました。また、乳酸菌の効果や心と腸の相関についてお話しいただいたことにより、生徒自身が健康に高い関心をもち、改めて乳酸菌の可能性について考える機会となりました。最後の質疑応答では、生徒の疑問にも大変わかりやすくお答えいただきました。

=生徒の感想=

  • 代田博士がシロタ株を発見し、それを商品にするとき、誰もが手に入れられる価格でという思いから、今のヤクルトを開発されたところが素敵だなと感じました。その「代田イズム」を受け継ぎ、日々研究に励む研究所のみなさんもすごいと思います。また、脳と腸が神経でつながり、互いに影響し合っていることから、生きて腸に届くシロタ株は脳にも効果があるのではないかという発想が生まれていることにも驚きました。今ある事実を新たな答えにつなげていく過程に感動しました。
  • 私は毎日ヤクルトを飲んでいます。そのヤクルトの理念や研究・開発の歴史について初めて知ることができました。シロタ株には他の乳酸菌にはないストレスを緩和する作用や睡眠を良質にする作用もあり、健康に大いに影響していることに驚きました。ホームページを見ると、毎年新たな研究成果が積み重ねられていて、その可能性は計り知れないように感じました。これからの未来は技術が発展して私たちが想像できないような社会になっていると思いますが、探究心を絶やさずに、私も課題を追究し続けていきたいです。
  • 自分が知りたいことや解明されていないものに焦点を当てるのは比較的簡単かもしれないが、研究員は、それを人間の生活に応用させることや明確な成果を出すことが難しい、苦難の多い職業だと感じた。しかし、それと同時に達成感ややりがいは唯一無二であり、全人類の健康や進歩に貢献できる夢のある職業だとも思った。知的探究心は人間を動かす原動力になるものだと思うので、そういった気持ちをもち続け、自分の利益や損得以上に社会や地域に役に立つような仕事をしたいと思った。

 

2023年度第2回(2023/12/11)

「ムーンショット目標1がめざすアバターとロボットによる未来社会とは?」
講師は、大阪芸術大学芸術学部アートサイエンス学科、学科長の萩田紀博教授です。萩田先生は、内閣府が推進するムーンショット研究開発型事業の目標1のプログラムディレクターを務め、2020年よりサイバネティック・アバターやAIをはじめとする革新的な技術開発とそれを活用する社会基盤の構築を進めていらっしゃいます。本校では2022年度第3回の講演会でもお話しいただきましたが、そのときは開発中だった研究が完成していたり新しい課題解決のための研究が取り入れられたりしており、新しい社会にむけてさらに進歩していることを実感しました。

=生徒の感想=

  • 今日の講演を聴き、いろいろな取り組みが行われているのだと初めて知りました。人が身体、脳、空間、時間の制約から解放された社会の実現というかなり大きな目標であることも知ることができました。そのためにサイバネティック・アバターという技術で遠隔操作によって様々な活動を行うことを可能にするということにも驚きました。また、ある一定の人間にのみ効力を発揮するのではなく、障害者などあらゆる人間に効果のあるものにすることは簡単ではないだろうに、それを成功させようとする姿勢はすごいと思いました。私には、この先の未来がどのようなものになるのか想像もつきませんが、少なくとも未来を作るのは私たちなんだという自覚をもって生活しようと考えました。
  • 50年間でCPUの速度が数十億倍になったからこそ、現代社会で誰でもスマホを持つことができているとわかった。スマホの次はどんな情報機器が生まれるのかとても興味をもった。また、ムーンショット目標という言葉を初めて聞き、2050年が様々な社会問題のポイントとなる年だと知った。目標1では、専門家しか用いることができなかった技術を「誰もが」使えるようになることが主題だと聞いたが、それが達成されたときの職業は画一化されたりしないのかと疑問をもった。しかし、身体的、時間的制約から解放されることに魅力を感じた。サイバネティック・アバターを用いることで違う場所に行ったり、病気を早期発見できたりすることに驚いた。念じただけで思い通りに行動できる映画・漫画のような世界がすぐ近くまで来ていることにワクワクすると同時に、努力して自分のやりたいことを達成する楽しさも忘れないようにしようと思った。


2022年度第2回(2022/11/17

「地域創生~なぜ秋田で風力発電か~」
 講師として(株)ウエンティ・ジャパン社長の佐藤裕之氏をお招きいたしました。1・2学年生徒に対し、科学技術の進歩と秋田の地域創生をテーマとしたお話をいただきました。「秋田プライド」という力強く繰り返されたキーワードが、生徒の心にも深く刻まれたようでした。秋田県内のご出身である佐藤さんが、秋田の利点を生かしつつ地域のために取り組まれていることは、本校生が将来を考える上での参考になるものであったと思います。


2022年度第1回(2022/6/8

「統計学で解き明かす科学」
 講師は秋田県立大学システム科学技術学部教授の木村寛先生です。昨年に引き続き、データサイエンスの基盤となる統計学の基礎的な考え方についてご講演いただきました。本校1年生が履修する「MDS基礎」の基本となる考え方や活用方法について、丁寧にわかりやすくご説明いただきました。統計学というあまり聞き慣れない学問分野について、具体例を織り交ぜながら親しみやすくお話をいただきました。

 


2021年度第3回(2022/2/24)

「ムーンショット目標1が目指すアバターとロボットによる未来社会とは?」
 大阪芸術大学アートサイエンス学科 学科長・教授の萩田紀博先生による青雲の志講演会Plusが実施されました。今回の講演は、先生の研究室と各教室をzoomで繋ぐリモートの形で実施致しました。「2050年までに、人が身体、脳、空間、時間の制約から解放された社会を実現」を標榜しているムーンショット目標1について、第一部ではムーアの法則やシンギュラリティ等、技術革新に関する話題や、「人間」の概念などについて、様々な資料映像を提示しながら、科学技術の時事的テーマの概況をお話しいただきました。第二部では、ムーンショット目標と「幸福」との関連について、何をもって幸福とするか、考慮しておくべき点はどのような点か、具体的に技術はどのように関わっていくのか、などというテーマについてお話をいただきました。サイバネスティックアバターが遠く離れた地でも行動できるような社会が実現されると、さまざまなリスクを回避しながら多くのリワードを受け取ることができるようになるという、さながらサイエンスフィクションの世界のようにも感じられる話が、科学技術の進歩と研究されている方の努力により実現に向かっていることを感じました。


2021年度第2回(2021/11/10)

「脱炭素社会に向けた航空機業界の動向と取組み~これまでの理系人生3つの転機(進学・就職・転職)で気づいたこと~」
 (株)IHI 航空・宇宙・防衛事業領域 技術開発センター 航空機電動化プロジェクトコントロールオフィス 平川香林先生をお招きしてお話を伺いました。平川先生ご自身の人生、企業の歩みや事業内容についてのお話から発展して、そこで働く人たちの情熱が伝わってくるようなお話をお聞きすることができました。「飛行機のジェットエンジンの部品数は、自動車の10倍なんです」といった、私たちの生活に関わる工業製品についてのお話を、親しみやすい語り口でご紹介いただきました。企業としての取り組みとしてのキーワードにも「カーボンソリューション」という言葉が含まれていましたが、カーボンニュートラルな社会実現のための取り組みやシナリオについてご説明いただきました。日本各地で活躍されてきた先生の視点からの秋田県や東北の魅力についても言及がありました。「今後の社会の中では、好きな場所で好きな仕事を選んでもらいたい」というお話が印象的でした。


2021年度第1回(2021/6/9)

「統計学で解き明かす科学」
 講師は秋田県立大学システム科学技術学部教授の木村寛先生です。データサイエンスの基盤となる統計学の基礎的な考え方についてご講演いただきました。昨年はリモートワークによる遠隔講義という形でしたが、今年は木村先生を本校にお招きして、直接先生のお話を聞くことができました。横手高校の一年生は「MDS基礎」という学校設定科目の中で、統計学の基礎を学習します。更に、そこで学んだことを活用して、グループで設定した課題に関する研究を行います。本日の木村先生のお話は、多くの例示をいただきながら、具体的に統計学がどのように活用できるかということについての視点をご教示いただくものでした。

 


 

2020年度第3回(2021/3/05)

 

 

「高校生時代から学んでほしいチャレンジマインド、リーダーシップ、チームワーク 【ある秋田出身エンジニアの成長の歴史】」
 講師はGGプロジェクトサポート株式会社 代表取締役社長(元トヨタ自動車株式会社 専務取締役)の 嵯峨 宏英 氏です。トヨタ自動車でのエンジンの開発を中心にして、学習や仕事との向き合い方、リーダーシップとはなど、今後の生き方について指針となるような講演をしていただきました。様々な困難に立ち向かいつつも一貫して理想のエンジンを開発されてきた様子が、われわれ聴衆の心に響くような講演会でした。

 


 

2020年度第2回(2020/11/05)

 

 

「IT企業で働くってどんな感じ?」
 講師はIT企業 Google社の社員3名です。本校 OG の佐々木 絵理 氏 の司会のもと、リモートでの実施となりました。高校1・2年生が聴講しました。
 それぞれの講師が高校時代の様子や今の仕事について紹介してくださりました。特に、講師の方々が、Google社での仕事内容に関連して「高校の時に勉強して良かったこと」や「勉強しておけばよかったこと」をお話してくださりました。本校生は学校の勉強の大切さを実感していたようです。

 


 

2020年度第1回(2020/05/29)

 

 

「統計学で解き明かす科学~データサイエンス入門~」
秋田県立大学 システム科学技術学部 経営システム工学科 木村 寛 教授
 今回は新型コロナウイルス感染症対策のため、秋田県立大学からの遠隔講義をしていただきました。本校としてもこのような形式の講義は初めてでしたが、映像や音声は鮮明に伝わり、リアル講義と遜色ない形で実施することができました。生徒へ問いかける場面もあって盛り上がりました。

 


 

2019年度第3回(2020/02/04)

 

 

  2月4日(火)横手ふれあいセンターかまくら館において 「科学技術振興につなげる理系人材発掘シンポジウム」として実施いたしました。本校OBでもある名古屋大学 客員教授 佐藤登先生のお声がけで実現したものです。シンポジウムでは秋田県立大学経営システム工学科 准教授 嶋崎真仁先生、北海道大学大学院薬学研究院医療薬学部門 教授 井関健先生(70期)、そして佐藤登先生(68期)から話題提供講演がなされ、その後、秋田県教育庁高校教育課指導班 指導主事 伊藤 匡先生の司会の下、本校生からの質問に回答する形式でパネルディスカッションが行われました。

 


2019年度第2回(2019/11/14)

 

 

「金属資源講話」
独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構
               辻本崇史さま、柴原理沙さま
金属資源の歴史から、世界の・日本の金属資源状況、開発や採鉱の仕方などをたくさんの資料や動画などで説明していただきました。金属資源の話ばかりではなく、進路選択のあり方や高校生にとっての学びの意義などについてもお話をいただきました。

 


 

2019年度第1回(2019/05/28)

 

 

「統計学で解き明かす科学~統計学入門~」
秋田県立大学 システム科学技術学部 経営システム工学科 木村 寛 教授
 昨年に引き続き木村先生にご講義いただいた。生徒達は「統計学」と聞くと専門的な学問の印象を持っていましたが、テストの平均点や選挙の投票率、番組視聴率など、身近な場面にも多数用いられていることを学びました。

 


 

2018年度第3回(2019/02/07)

 

 

「これまでの仕事これからの仕事 高校生が知っておくべき未来」
      ~高校生が身に付けるべき人間力とは~
ナレッジネットワーク株式会社 代表取締役 森戸 裕一 様
 インターネットの発展による職場や時間の考え方の変化やまだ存在していない職業、5G(第五世代移動通信システム)によって起こる生活の変化など考えさせられることは多く、様々に生徒の思考が深められました。

 


 

2018年度第2回 (2019/11/06)

 

 

「宇宙の謎に迫る 国際リニアコライダー」
岩手大学 理工学部 成田 晋也 教授
 「身の回りのものはなんでできているのだろうか?」、「宇宙はどうやってできたのだろうか?」など、素朴な疑問から物理の世界にまつわるお話をいただきました。

 


 

2018年度第1回(2019/05/29)

 

 

「iPhone利用の高校生は何人いるか?~統計学入門~」
秋田県立大学 システム科学技術学部 経営システム工学科 木村 寛 教授
 第1学年で実施している「MDS基礎」に関する統計学をテーマとした講演で、統計学の考え方や活用方法についてわかりやすく話していただきました。

 

 

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